パラリーガルをザクっと紹介
小室圭さんの会見の件で話題になったパラリーガルについて、
仕事内容・年収などが気になったので調べてみました。
パラリーガルとは
パラリーガル(paralegal)とは、弁護士の指示・監督のもと法律業務の
補助を行う専門職です。
「弁護士秘書」や「法律事務員」と呼ばれることもあります。
例えとして、医者と看護師の関係に弁護士とパラリーガルを置き換えてみますと、
専門的知識をもって医師をサポートしている看護師にあたるのがパラリーガルです。
弁護士業務の付随業務を遂行することからこう呼ばれ、
日本では2006年以降に広がった貸金業者の過払い金返還請求の
実働部隊として活躍したことで知名度を上げました。
パラリーガルとして働くために特別な資格は必要ありませんが、
実質的には実務についての様々な知識が必要となります。
パラリーガルの給料・年収
事務所の雇用形態によりますが、未経験の正社員で考えてみると、
初任給を17万円程度からのスタートとしている事務所が多くみられます。
そこに賞与が関係してくるのですが、その規定は業績によるものであったり様々です。
年収にすると約200万円~270万円程度となります。
昇給の規定がある事務所であれば、基本給が上がり、年数を重ねていくことで、
年収は増えていきます。
パラリーガルの中には、行政書士や社労士の資格を取得して、業務に活かして活躍している人もいます。
その資格に対して手当を支給するという事務所も少なくありません。
求人の例
2017年5月17日時点で実際に東京でだされていたパラリーガルの求人を紹介します。
例1)給与:正社員雇用以降は月額22万円前後~、賞与年2回、交通費、残業手当
例2)正社員雇用後は、スキル・経験に応じる(年収370万円前後になる場合もあり)。
住宅手当。残業手当は法定通り、通勤手当は3万5000円までは全額支給。
賞与は年2回(3か月分前後)、昇給
※2017年5月17日時点で奥野総合法律事務所・外国法共同事業は求人を行っていませんでした。
パラリーガルの仕事内容
法律事務所で一般的に事務職員が担当する業務は「秘書業務」と「法律実務」の2つに分けられます。
■秘書業務
電話応対・来客対応・弁護士のスケジュール管理・その他を行います。
その他には、ファイリング、書類のコピー、FAXの送受信、外出事務(外回り)などが含まれます。
■法律実務
23条照会による書類取寄せ業務・戸籍などの取寄せ業務・法令・判例のリサーチ・
その他の法律実務があります。
※23条照会とは:弁護士法第23条の2に基づく照会制度は、弁護士が弁護士活動を行う上で、
証拠を収集し、司法における真実の発見と公正な裁判に寄与するとともに、
ひいては国民の基本的人権を擁護し社会正義を実現させるための手段として法律が認めたものです。
まとめ
パラリーガルとは、弁護士の指示・監督のもと法律業務の補助を行う専門職です。
年収はさほど高くはありません。
仕事内容は、弁護士の秘書事務と法務実務の雑用ですね。