初夏に採れる早松茸(さまつたけ)
山口県で5月に採れた松茸が百貨店で売り出されたというニュースを観て
季節外れに採れる松茸について調べてみました。
早松茸とは
早松茸は(さまつたけ)と読みます。地域によっては「さまつ」(早松)と呼ばれます。
早松茸は初夏で雨が多く寒暖の差が激しい、秋に似た気候が続くと生えてくる
珍しい松茸です。
気になるお値段ですが、もちろん大きさ等の条件で変わってきますが
このような例があります。
107g(4本)で108,000円(税込み)でした。
(2)2017年5月1日に熊本県天草市の本渡青果市場でセリ落とされた値段が
約40gで40,000円でした。
(3)山口県で採れてもので、2015年6月10日・大阪の百貨店での売値が
約100g(3本、7~10cm)で64,800円でした。
松茸について
松茸(マツタケ)はキシメジ科キシメジ属キシメジ亜属マツタケ節のキノコの一種です。
その子実体はマツタケオールによる独特の強い香りを持ち、
日本においては食用キノコの最高級品に位置付けられています。
発生時期には地域差があり、高緯度の冷涼な地域での発生は、
8月末頃から始まり九州などの比較的温暖な地域では、11月末頃まで発生します。
マツタケを採るのは難しいです。通常のキノコのように地表に顔を出して傘が
開ききってしまえば、香りも味も落ちます。
このため、地表からわずか1-2cm程度、顔を出したところを見極め、
根本から押し上げるようにして採取します。
現在のところ人工栽培することができず、自然に発生したものを収穫します。
林野庁の資料によれば、昭和初期の流通量は6,000トン程度であったが
最盛期の1941年(昭和16年)には、12,000トンが記録されています。
しかし、その後減少し続け1998年(平成10年)に247トンでした。
2010年(平成22年)には140トン、23億円を産したが、これが前年比5.8倍でした。
日本に輸入される主な国外産地として以下が知られています。
韓国・北朝鮮・中国・スウェーデン・フィンランド・アメリカ合衆国・ カナダ・
メキシコ・ブータン・ラオス・トルコ・モロッコ・ロシア
北欧産は国内産とDNAレベルで近い品種として注目されています。
これらの輸入マツタケは原産地での風味に於いては国産品に劣りませんが、
流通過程において洗浄が避けられないため店頭に並ぶ際には風味は劣化しています。
まとめ
初夏に採れる早松茸(さまつたけ)は店頭に並ぶと
100gあたり60,000~100,000円ほどの値段となります。
私は国産の松茸(秋期)を食べたことは1度しかありません。
死ぬまでにもう1度は国産の松茸を食べたいものです。